車椅子用スロープ工事で自宅をバリアフリー化する際の基準と費用
2023年05月18日
カテゴリ: コラム
車椅子用スロープ工事で自宅をバリアフリー化する際の基準と費用
玄関やアプローチにある段差は、車椅子を利用する方や介助する方にとって大きな負担となります。段差を解消して移動をスムーズにする「車椅子用スロープ工事」は、安心できる住まいづくりのために欠かせません。この記事では、スロープを設置する際に基準となる勾配や必要なスペース、素材の選び方について、千葉県を中心に外構工事を手がけるNIWARTが詳しく解説します。安全で使いやすいスロープを作るためのポイントを確認しましょう。
目次
車椅子用スロープ設置の基準となる勾配
車椅子用スロープを設置する上で、最も重要となるのが「勾配(角度)」です。勾配が急すぎると、自力での走行が困難になるだけでなく、介助者が車椅子を支えきれなくなる危険性があります。
自力走行と介助走行で異なる推奨角度
一般的に、バリアフリー法などの基準では「1/12(いちじゅうにぶんのいち)」の勾配が推奨されています。これは、10cmの段差を解消するために120cmの水平距離が必要であることを示しています。自力で車椅子を操作する場合、この1/12以下の緩やかな傾斜でなければ登りきることが難しくなります。介助者が常に付く場合でも、安全性を考慮すると1/8〜1/10程度の勾配に収めるのが理想的です。
設置に必要なスペースの計算方法
スロープを設置する際は、直線距離だけでなく、車椅子の回転や踊り場のためのスペースも考慮しなければなりません。例えば、玄関ドアの正面にスロープを設ける場合、ドアを開閉するための平坦なスペース(踊り場)が少なくとも150cm四方は必要となります。敷地面積が限られている場合は、L字型やU字型に折り返す設計を取り入れることで、必要な距離を確保する方法があります。
スロープ工事で使用される主な素材と特徴
スロープの素材選びは、歩行のしやすさや安全性、さらには住宅の外観デザインに大きく影響します。使用頻度や予算に合わせて最適な素材を選択することが大切です。
耐久性とメンテナンス性に優れたコンクリート
外構工事で最も一般的に採用されるのがコンクリート仕上げです。耐久性が非常に高く、一度施工すれば長期間にわたってメンテナンスの手間が少なくて済みます。表面をわざと粗く仕上げる「刷毛引き(はけびき)仕上げ」にすることで、雨の日でも滑りにくい路面を作ることが可能です。
デザイン性と防滑性を両立するタイル仕上げ
玄関周りの雰囲気を重視したい場合は、タイル仕上げが適しています。最近では、バリアフリー用途向けに滑りにくい加工が施された「防滑性タイル」が数多く展開されています。家の壁や床の色調と合わせることで、統一感のある美しい仕上がりになります。
既存の住宅に馴染みやすい天然木・人工木
ウッドデッキのような感覚でスロープを作りたい場合には、木材が選択肢に入ります。特に人工木(樹脂木)は腐食に強く、ささくれも発生しにくいため、素手で手すりに触れる際も安心です。温かみのある印象を与えるため、ナチュラルな雰囲気の外構にしたい場合に適しています。
工事費用の相場と介護保険の活用制度
車椅子用スロープ工事の費用は、段差の高さや使用する素材、手すりの有無によって大きく変動します。一般的な玄関ポーチの工事であれば、数十万円単位の費用がかかるケースが多いですが、制度を活用することで負担を軽減できる可能性があります。
住宅改修費支給制度の対象と上限額
介護保険の「福祉住環境整備」の一環として、要介護・要支援認定を受けている方が住む家でスロープ工事を行う場合、住宅改修費の支給を受けられる制度があります。支給限度額は原則として20万円までとされており、そのうちの7割から9割が還付されます。工事着工前にケアマネジャーへの相談と、自治体への事前申請が必要となる点に注意が必要です。
自治体独自の助成金を確認する重要性
介護保険制度とは別に、各市区町村が独自にバリアフリー改修の助成金を設定している場合があります。例えば千葉県内の各自治体でも、高齢者や障害者向けの住環境整備を支援する制度が設けられていることがあります。これらの制度は介護保険と併用できる場合もあるため、事前に役所の窓口や専門の施工会社へ確認することをおすすめします。
NIWARTが提案する安心のバリアフリー外構
千葉県千葉市を拠点とするNIWARTでは、単に段差をなくすだけでなく、住まう方全員が使いやすく、美しいと感じる外構デザインをご提案しています。車椅子用スロープの設計においては、現地の状況を緻密に計測し、車椅子の回転半径や介助者の動線を考慮した最適なプランを立案いたします。手すりの設置や足元灯の配置など、夜間の安全性にも配慮したトータルな施工が可能です。外構のプロフェッショナルとして、ライフスタイルに寄り添った施工をお約束します。
まとめ
車椅子用スロープ工事は、安全な移動経路を確保し、介助の負担を大幅に軽減するために有効な手段です。設置にあたっては、1/12を基本とする適切な勾配の確保や、滑りにくい素材の選定、そして介護保険などの制度活用が成功の鍵となります。自宅の状況に合わせた最適なプランを立てるためには、現場の知識が豊富な専門業者への相談が近道です。バリアフリー化でお悩みの方は、ぜひNIWARTまでお気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いた人

安田良平
「お客様目線でのサービス提供」がモットーのエクステリアプランナー。
お客様の生活スタイルに合わせたより良いエクステリアの提案、
施工を行っております。
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