自宅の庭で楽しむビオトープの作り方。生態系を育む設計と管理のポイント
2022年09月04日
カテゴリ: コラム
自宅の庭で楽しむビオトープの作り方。生態系を育む設計と管理のポイント
庭の一角に水辺を設け、植物や生き物が共生する空間を作る「ビオトープ」が注目を集めています。自宅にいながら四季折々の自然の変化を感じられるだけでなく、メダカやエビ、水草が織りなす小さな生態系を観察できるのが最大の魅力です。NIWART(庭アート)では、自然の摂理を活かした庭づくりを通じて、心豊かな暮らしを提案しています。本記事では、初心者の方でも挑戦しやすいビオトープの作り方と、長期的に美しさを保つための管理のコツを詳しく解説します。
目次
- ビオトープとは。庭に小さな生態系を作る意義
- ビオトープ作りに適した環境と場所の選定
- 準備すべき材料と道具のチェックリスト
- 失敗しないビオトープの具体的な作り方手順
- おすすめの植物と生き物の組み合わせ
- 美しさと生態系を維持するための日常的な管理
- NIWARTが提案する自然と共生する外構デザイン
- まとめ
ビオトープとは。庭に小さな生態系を作る意義
ビオトープ(Biotop)とは、ギリシャ語の「bios(生物)」と「topos(場所)」を組み合わせた言葉で、特定の生物群集が持続的に生息できる空間を指します。庭に作るビオトープは、単なる観賞用の水槽とは異なり、太陽光、水、植物、微生物、そして生き物が相互に関わり合う環境そのものです。NIWARTが手掛ける庭づくりにおいても、自然界の循環を取り入れることは非常に重要だと考えています。ビオトープを設置することで、野鳥が水を飲みに訪れたり、トンボが産卵に来たりと、庭全体の生物多様性が向上し、より深い癒やしの空間が生まれます。
ビオトープ作りに適した環境と場所の選定
ビオトープの成功は、設置場所の選定に大きく左右されます。もっとも重要なのは日照条件です。水草の光合成やメダカの健康維持のため、1日に3〜4時間程度は日光が当たる場所が理想的と言えます。ただし、夏場の直射日光が長時間当たり続けると、水温が上昇しすぎて生き物に悪影響を及ぼすため注意が必要です。落葉樹の木陰など、季節によって日照が調整される場所が適しています。また、大きな樹木の下は落葉が水質を悪化させる原因になるため、適度に離れた場所を選んでください。Web上で情報を探すと日当たりが良い場所ばかりが推奨されますが、管理のしやすさを考慮した半日陰が実はもっとも安定します。
準備すべき材料と道具のチェックリスト
ビオトープを始めるために必要な材料を揃えましょう。基本的にはホームセンターや園芸店で入手可能なものばかりです。
容器の選び方と特徴
ビオトープの土台となる容器には、睡蓮鉢、プラスチック製のプラ箱、または防水シートを敷いた穴などが使われます。初心者には、水温の変化が緩やかな陶器製の睡蓮鉢や、軽量で扱いやすい発泡スチロール製の容器がおすすめです。水量が多ければ多いほど水質が安定しやすいため、可能な限り大きめのサイズを選ぶのが成功の秘訣です。
底床(土)の重要性と選び方
底に敷く土は、植物を固定するだけでなく、水を浄化するバクテリアの住処となります。園芸用の赤玉土(中粒〜小粒)がもっとも一般的で扱いやすい素材です。肥料成分が含まれている培養土は、藻類(コケ)が大量発生する原因になるため避けてください。川砂や溶岩石などを組み合わせることで、より自然に近い景観を演出できます。
失敗しないビオトープの具体的な作り方手順
場所と材料が決まったら、実際に作成していきましょう。まず、容器を水平に設置します。次に、水洗いした赤玉土を3〜5cmほどの厚さで敷き詰めてください。植物を配置する際は、鉢植えのまま沈める方法が管理しやすくおすすめです。その後、静かに水を注ぎます。この際、土が舞い上がらないよう、ビニールシートを敷いた上からゆっくりと注ぐのがコツです。水道水を使用する場合は、カルキを抜くために数日間そのまま放置するか、中和剤を使用してください。水が落ち着き、植物が環境に慣れてから生き物を導入するのが失敗を防ぐ重要なポイントです。
おすすめの植物と生き物の組み合わせ
ビオトープの主役となるのは、水辺の植物と小さな生き物たちです。植物は、水面に葉を浮かべる「浮葉植物(睡蓮など)」、水中に沈んで酸素を供給する「沈水植物(マツモ、アナカリスなど)」、水辺に直立する「抽水植物(シラサギカヤツリ、ミニパピルスなど)」をバランスよく組み合わせると立体的で美しい景観になります。生き物は、日本の気候に強く丈夫なメダカが最適です。また、コケを食べてくれるミナミヌマエビや、底の残り餌を掃除してくれるヒメタニシを一緒に飼育することで、小さな生態系による「自浄作用」が期待できます。
美しさと生態系を維持するための日常的な管理
ビオトープは完成して終わりではなく、育んでいくものです。日々の管理は、減った分の水を足す「足し水」が基本となります。一度に大量の水を入れ替えると環境が激変するため、蒸発した分を補充する程度に留めるのが理想的です。また、枯れた葉や増えすぎた浮き草を取り除く作業も欠かせません。これらを放置すると水質汚化に繋がります。NIWARTでは、人工的な濾過装置に頼りすぎず、植物と微生物の力を最大限に活かす管理方法を推奨しています。冬場はメダカが活動を休止するため、餌やりを控え、氷が厚く張りすぎないよう注意しながら静かに見守りましょう。
NIWARTが提案する自然と共生する外構デザイン
NIWART(庭アート)は、群馬県を中心に、住む人の心と身体が健やかになる庭づくりを行っています。ビオトープ単体を作るだけでなく、庭全体の植栽や石組み、ウッドデッキなどと組み合わせることで、生活動線の中に自然が溶け込むデザインを提案しています。水辺があることで夏場は気化熱により周囲の温度が下がり、心地よい風が室内に流れ込みます。私たちは、ただ美しいだけの庭ではなく、時が経つほどに味わいが増し、生き物たちが集う「生きた庭」を創り出します。ビオトープを導入したいけれど、メンテナンスやデザインに不安があるという方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
ビオトープの作り方は、適切な場所選びと材料の選定、そして自然の循環を意識した管理によって成り立ちます。小さな水鉢一つからでも、そこには確かな命の営みが生まれます。植物が芽吹き、メダカが泳ぐ姿を眺める時間は、現代の忙しい日常においてかけがえのない安らぎを与えてくれるはずです。自分だけの小さな地球を、あなたの庭にも作ってみませんか。NIWARTは、お客様の理想とする自然な暮らしを形にするお手伝いをいたします。
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- コンセプト – 「庭と暮らす、心豊かな時間」を大切にする私たちの想い。
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この記事を書いた人

安田良平
「お客様目線でのサービス提供」がモットーのエクステリアプランナー。
お客様の生活スタイルに合わせたより良いエクステリアの提案、
施工を行っております。
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