庭を彩る下草の組み合わせ術|外構の完成度を高める植栽の選び方
2022年05月31日
カテゴリ: コラム
庭を彩る下草の組み合わせ術|外構の完成度を高める植栽の選び方
庭の印象を左右するのは、主役となるシンボルツリーだけではありません。樹木の足元を彩る「下草(グランドカバー)」の組み合わせ次第で、庭の奥行きや表情は劇的に変化します。NIWARTでは、京都や滋賀の風土に合わせた、住まいと調和する美しい外構・造園を提案しています。本記事では、初心者の方でも失敗しない下草の組み合わせの基本から、プロが実践するデザインテクニックまで詳しく解説します。住まいの外観をより引き立てる、理想の庭づくりの参考にしてください。
目次
下草の組み合わせを考える際の基本原則
下草を組み合わせる際、ただ好きな植物を並べるだけでは、成長の過程でバランスが崩れたり、一部の植物が枯れてしまったりすることがあります。長く美しい状態を保つためには、いくつかの基本原則を押さえる必要があります。
植栽場所の日照条件と環境を把握する
植物にはそれぞれ好む環境があります。日当たりの良い場所(陽地)、木漏れ日が差す場所(半日陰)、ほとんど日が当たらない場所(日陰)で、適した植物は大きく異なります。例えば、乾燥を好むシバザクラと、湿り気のある日陰を好むフイリヤブランを隣合わせに植えると、どちらかの生育が悪くなる可能性が高まります。まずは植栽したい場所の1日の日照時間を観察し、その環境に適応できる植物同士をグループ分けすることが、組み合わせの第一歩です。
葉の色・形・質感のコントラストを意識する
美しい植栽の共通点は、コントラストがはっきりしていることです。すべて同じような丸い葉を並べるのではなく、細長い葉の「カレックス」と、大きな葉の「ギボウシ(ホスタ)」を隣り合わせにすると、それぞれの個性が際立ちます。また、緑一色にするのではなく、銅葉(ダークカラーの葉)や斑入り(白い模様が入った葉)を混ぜることで、単調さを回避し、視覚的な奥行きを生み出すことができます。NIWARTの設計においても、こうした視覚的バランスを重視して植物を選定しています。
スタイル別のおすすめ下草組み合わせ事例
建物の外観や理想の庭の雰囲気に合わせた、具体的な組み合わせのパターンを紹介します。
モダンで洗練されたシルバーリーフの構成
スタイリッシュな住宅やモノトーンの外構には、シルバーリーフを中心とした組み合わせが適しています。「アサギリソウ」や「シロタエギュウ」のような銀白色の植物に、濃い緑色の「タマリュウ」を配置すると、色の明度差が生まれて非常に都会的な印象になります。ここに垂直方向のラインを作る「ニューサイラン」を背景に加えることで、高低差が強調され、洗練された空間を演出できます。
和モダンやシェードガーデンに馴染む落ち着いた組み合わせ
落ち着いた和の風情を楽しみたい場合や、北側の庭など日当たりが限られる場所では、しっとりとした質感の植物を選びます。耐陰性の高い「フイリヤブラン」をベースに、明るい緑の「シダ植物」や、季節ごとに表情を変える「ヒューケラ」を組み合わせるのが効果的です。特にヒューケラはカラーバリエーションが豊富で、日陰でも明るい彩りを添えてくれます。足元に「苔」や「這いゴケ」を配置することで、より自然に近い風景を作り出すことが可能です。
ナチュラルな雰囲気を演出する多年草のレイヤー
自然体で柔らかな印象の庭を目指すなら、ハーブや多年草を多層的に配置します。春から夏にかけて花を咲かせる「アジュガ」をグランドカバーとして広げ、その中から「クリスマスローズ」や「シュウメイギク」が顔を出すような構成は、季節の移ろいを感じさせてくれます。草丈が異なる植物をランダムに配置することで、計算されすぎない自然な美しさが生まれます。
メンテナンス性を高める植栽配置のポイント
美しい庭を維持するためには、手入れのしやすさも考慮しなければなりません。成長スピードの速い植物(ミント類など)は、他の植物を飲み込んでしまう恐れがあるため、仕切り板を用いるなどの対策が必要です。また、常緑種と落葉種をバランスよく混ぜることも重要です。すべてを落葉種にすると、冬場に地面が露出して寂しい印象になってしまいます。一年中緑を絶やさない「ハツユキカズラ」などを組み込むことで、冬の庭の美しさを保つことができます。
NIWARTが提案する空間価値を高める植栽デザイン
私たちNIWARTは、単に植物を植えるだけでなく、その空間が住まう人にとってどのような価値を持つかを考えてデザインしています。京都や滋賀の住宅地においては、限られたスペースをいかに広く見せるか、周囲の景観とどう調和させるかが鍵となります。下草一つひとつの配置において、石の配置(石組)や照明計画と連動させることで、夜間も美しく浮かび上がる幻想的な庭を創出します。プロの視点による植物の選定と組み合わせにより、維持管理のしやすさと美観の両立を実現します。
まとめ
下草の組み合わせは、庭の完成度を左右する重要な要素です。環境に適した植物を選び、色や形、高さのバランスを考えることで、住まいの外観はより魅力的なものになります。今回紹介したポイントを参考に、自分だけの理想の庭を計画してみてください。より専門的なアドバイスや、トータルでの外構デザインをご希望の方は、ぜひNIWARTまでお問い合わせください。お客様のライフスタイルに寄り添った、最適な植栽プランを提案いたします。
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この記事を書いた人

安田良平
「お客様目線でのサービス提供」がモットーのエクステリアプランナー。
お客様の生活スタイルに合わせたより良いエクステリアの提案、
施工を行っております。
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