駐車場、ガレージの向き(方向)を考える
2018年07月28日
カテゴリ: 駐車場・ガレージ・車庫
駐車スペースと前面道路の関係を考える
駐車スペースのサイズは実際に駐車する方向によって大きく影響します。ここでは、駐車スペースの向きと車の導線から考えられる特徴を大きく3パターンに分けて ご説明しますので、参考にご覧下さい。
1.道路と斜めに駐車する場合
進入路の間口が広く入出庫がし易い形状
進入路が前面道路に対して斜めになっているため、進入路の間口が広く、他の駐車方向に比べ最も入庫、出庫がし易い形となります。基本的には角度の大きな方からが侵入方向となります。
前面道路幅がある程度の広さで良い
入出庫の際に大きな旋回が必要ないので、道路と垂直方向に駐車するタイプなどに比べ前面道路幅がある程度の広さで良い。
外構デザインの工夫が必要
全体の外構として考える場合に駐車スペースが道路に対して斜めになる為、工夫が必要なデザインとなり、実際の生活導線などをしっかりと考えて造作する必要があります。
2.道路と平行に駐車する場合
駐車場、ガレージの幅が小さく、道路側からの奥行が最小限で設置可能
この方向の駐車場の特徴として最も大きな点は駐車場の幅(車の横幅が入る程度)が小さく設計出来る点です。前面道路側からの奥行が取れない場合にオススメな形状であり、メインの駐車場とは別に来客用の駐車スペースとして用いたり、新たにリフォームし、駐車スペースを増設・新設したい場合などにご提案させて頂くケースの多い形状です。
前面道路幅が狭くても問題なし
また、この形状は前面道路の幅が小さくても設計可能であり、今回ご紹介する3タイプの中で最も前面道路幅が小さくても設置可能なタイプです。
入出庫には何度か切り返しが必要
駐車の際は道路に対して平行になる為、何度か切り返しが必要となり、 駐車する為に運転操作が少し難しいという点があります。運転に自信のある方には問題ないと思いますが、運転の苦手な方は一度シュミレーションをしてみることをオススメします。
駐車場の間口は広くとる必要がある
駐車する際に切り返し等が必要となる為、駐車間口は車の全長よりも大きく余裕を持って作る必要がありますので、ご注意下さい。
3.道路と直角に駐車する場合
最もスタンダードな形状
最も良く見る駐車方向だと思います。入庫・出庫の際にどちらからの進入路でも操作や旋回半径などに違いがない為、実用性の非常に高い駐車スペースとなります。また、2台用の場合などでは車は横並びに駐車する形となりますので、台数が増えても1台時と2台時での入庫・出庫時の操作や旋回半径に違いが出ないというのも特徴の一つです。
駐車スペースと他のスペースとのすみ分けがし易い
外構の設計においても、明確に駐車スペースとして、他のアプローチや庭園スペースなどと住み分けができ、プランニングの上でも実用性の高い駐車方向となります。
前面道路幅は他に比べ幅が必要
あえて言うならば他の駐車方向に比べ、車は90度程度旋回を行う必要がありますので、前面道路幅は他の2タイプよりも大きな幅が必要となります。
まとめ
以上が駐車場の向きをそれぞれのパターンで考えてみた際の特徴となります。
新築外構、リフォームなど駐車場をどのような形が良いのか悩んでいる場合には、 周辺環境、前面道路の幅、帰宅する際にどっち方向に車の向いているかなど、実際に使用する状況を考えてもらと実用性が高く納得のいく自分にあった駐車場が作れると思います。
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この記事を書いた人
安田良平
「お客様目線でのサービス提供」がモットーのエクステリアプランナー。
お客様の生活スタイルに合わせたより良いエクステリアの提案、
施工を行っております。