和風庭園の作り方:理想の和空間を形にする設計の基本と要素の選び方
2022年04月21日
カテゴリ: コラム
和風庭園の作り方:理想の和空間を形にする設計の基本と要素の選び方
自宅の敷地に和風庭園を造ることは、日々の喧騒から離れ、心安らぐ静寂を取り入れる最良の方法です。しかし、いざ庭造りを始めようとしても、何を基準に石を選び、どのように植物を配置すべきか迷う方も少なくありません。和風庭園には独特の様式美があり、その背景には自然を尊ぶ日本特有の思想が息づいています。本記事では、和風庭園の構成要素から具体的な設計手順、美しさを長く保つためのメンテナンス方法まで、NIWART(ニワート)の視点を交えて詳しく解説します。
目次
和風庭園を構成する主要な4つの要素
和風庭園の作り方を理解する第一歩は、構成要素の役割を知ることにあります。和の空間は、単に植物を植えるだけでなく、石や水、工作物を組み合わせることで、自然の景色を凝縮したような「縮景」を表現します。
石組み(いわぐみ):庭の骨格を作る
石は和風庭園において最も重要な要素であり、庭の骨格を形成します。自然の山や島を模した「景石」や、歩行のガイドとなる「飛石」、空間を分ける「石積み」など、役割は多岐にわたります。石を選ぶ際は、その石が持つ「表情(石肌)」や「向き」を慎重に見極める必要があります。NIWARTでは、時の経過とともに味わいが増す自然石の配置を重視し、安定感のある空間造りを提案しています。
植栽:季節感と情緒を演出する
和の庭に使われる植物は、四季の変化を感じさせるものが好まれます。常緑樹の松やマキで構造を作りつつ、落葉樹のモミジやサクラで彩りを添えるのが基本です。また、足元を彩る苔やシダ類は、湿度と静寂を演出し、庭全体を潤いのある印象に変えます。日照条件に合わせて、その土地に適した樹種を選ぶことが、健全な庭作りの鍵となります。
水景・水音:清涼感と動きを与える
水は庭に命を吹き込みます。池を設ける本格的なスタイルだけでなく、手水鉢(ちょうずばち)や「つくばい」を置くだけでも、水音による癒やしの効果が得られます。水を用いることが難しい場合は、砂利や砂で水の流れを表現する「枯山水(かれさんすい)」の手法を取り入れることで、抽象的で洗練された和の空間を創出できます。
添景物:灯籠や垣根で空間を仕切る
石灯籠や竹垣などの「添景物」は、庭のアクセントとして機能します。これらは実用的な照明や目隠しとしての役割だけでなく、視線を誘導するアイストップとしての効果も持ちます。素材には竹や木、石などの自然素材を用いることで、周囲の植物や石組みと調和し、統一感のある景観が生まれます。
失敗しない和風庭園作りの手順
理想の庭を実現するためには、無計画に作業を始めるのではなく、論理的なステップを踏むことが重要です。
敷地の状況把握とコンセプトの決定
まずは、庭を造る場所の広さ、日当たり、水はけ、室内からの見え方を確認します。「リビングから眺めるための鑑賞用の庭」なのか、「歩いて楽しむ回遊式の庭」なのか、目的を明確にすることで、必要な要素が絞り込まれます。NIWARTでは、お客様のライフスタイルに合わせた最適なコンセプト設計を大切にしています。
ゾーニングと動線の計画
どこに何を配置するかを決める「ゾーニング」を行います。大きな石や樹木の配置を先に決め、その間を飛石や砂利でつなぎます。この際、余白を意識することが、和風庭園特有の「間」の美しさを生むポイントです。詰め込みすぎず、視線が抜ける場所を作ることで、限られたスペースでも奥行きを感じさせることが可能です。
素材の選定と配置のルール
石を置く際は、地面に深く埋める「根入れ」を行うことで、古くからそこにあったかのような自然な趣が出ます。植物は「不等辺三角形」の配置を意識すると、左右非対称の自然な美しさが生まれます。人工的な対称性を避け、自然の不規則性を取り入れることが、和の美学を体現するコツです。
現代の住宅に馴染むモダンな和風庭園のポイント
最近では、現代的な建築デザインに調和する「和モダン」な庭が人気です。コンクリートやタイルといった現代的な素材と、自然石やモミジを組み合わせることで、スタイリッシュでありながら温かみのある空間になります。白砂利の代わりに黒い化粧砂利を使用したり、夜間のライティングにこだわったりすることで、昼夜を問わず楽しめる洗練された和の空間が完成します。
和風庭園を美しく保つための管理
庭は造って終わりではありません。植物の剪定や苔の手入れ、砂利の清掃など、定期的なメンテナンスが庭の品格を支えます。特に和風庭園では、樹木の形を整える「透かし剪定」が重要です。枝葉を適切に減らすことで風通しを良くし、病害虫を防ぐとともに、美しい樹形を維持します。専門的な知識が必要な作業は、プロの庭師に相談することをお勧めします。
まとめ
和風庭園の作り方は、自然の理を学び、それを限られた空間に再構成する知的な作業です。石の一点、枝の一本にまで意味を持たせることで、単なる外構を超えた、精神的な充足を得られる場所となります。NIWARTでは、伝統的な技術をベースに、現代の暮らしに寄り添う庭造りをお手伝いしています。自分だけの理想の和空間を、共に形にしていきませんか。
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この記事を書いた人

安田良平
「お客様目線でのサービス提供」がモットーのエクステリアプランナー。
お客様の生活スタイルに合わせたより良いエクステリアの提案、
施工を行っております。
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